山村美紗サスペンス 狩矢父娘シリーズ ＃04

＃4／≪土曜ワイド劇場≫京都祇園殺人事件 編集プロダクションのカメラマン・狩矢和美（藤谷美紀）は、雑誌の取材でプロダクション社長の山野美野里（山村紅葉）、恋人で新聞記者の夏目利彦（原田龍二）とともに祇園のお茶屋『花力』を訪れる。女将の工藤恵美子（音無美紀子）によると、石原（五王四郎）という不動産会社の社長が、予約をキャンセルして和美たちのために座敷を開けてくれたという。この座敷に呼ばれたのは、祇園ナンバーワンの芸妓・あや乃（田中美奈子）で、実は、和美とあや乃は中学以来の親友だった。取材が終わり、和美たちは恵美子とあや乃に送られて『花力』の門を出た。その時、あや乃の婚約者で和菓子屋の跡取り息子・田辺（志村東吾）と顔を合わせる。翌日、和美はテレビのニュースで、天の橋立の海岸で石原社長の死体が発見されたことを知る。夏目によると、あや乃は石原社長の愛人で、別れ話で揉めていたらしいという。石原社長は刺殺されたと判明し、和美の父・狩矢警部（田村亮）は、あや乃に疑いを持つ。あや乃は天の橋立の生まれで土地勘もあり、確たるアリバイもなかった。娘があや乃の親友だと知って狩矢警部は仰天、和美も、あや乃に容疑をかけた父に怒りを露わにする。親友のために事件解明を目指す和美は、石原社長にもう一人愛人がいたことを知る。それは、野田麻里子（園英子）という女優で、石原とは二十年来の仲だとわかる。和美は麻里子の身辺を探るべく、夏目とともに撮影所に潜入するが、探りを入れる間もなく麻里子は何者かに頭を殴られ殺されてしまう。