山村美紗サスペンス 狩矢父娘シリーズ ＃02

＃2／≪土曜ワイド劇場≫京都～札幌雪まつり連続殺人事件 狩矢警部（田村亮）の娘・和美（藤谷美紀）は京都の雑誌社のカメラマン。その日、和美は取材で札幌の雪祭りの会場に来ていた。同行していたのは大学時代の友人で今は京都の大学で講師を勤める石原剛（大沢健）と、やはり大学時代の友人で札幌の放送局のアナウンサー西山百合子（相田翔子）の二人。実は雪祭りの取材にかこつけ、久しぶりに百合子に会えるのが楽しみな和美だったのだ。早朝の雪像の美しさに見惚れる三人。そんな中、和美は不審な雪だるまを見つける。血が滲み出ていて、揺すって見ると女性の刺殺体が出てきたのだ。現場に所轄署の刑事が到着、捜査が開始された。遺留品のバッグから署名捺印された離婚届が発見され、殺されたのは石原の勤める大学の野田秀一教授（田中健）の妻・美奈子（北原佐和子）だと判明する。死体の第一発見者・和美が狩矢警部の娘だと知った刑事は、狩矢警部に捜査の協力を依頼する。美奈子の死亡推定時刻は前夜の9時から1時間前後。さっそく京都から駆けつけてきた野田にはアリバイがあり、本人の話では離婚の話は円満についていたという。そんな中、美奈子の携帯電話の着信記録から不審な人物が浮かんだ。野田と同じ大学の助教授で、美奈子と愛人関係にあった柳沢（深江卓次）がその人物だった。柳沢は、事件当日に札幌にいた。彼の供述によると、美奈子から北海道旅行に誘われ、札幌のホテルで待ち合わせをしていたという。だが、いくら待っても美奈子はホテルには現れなかったと柳沢は言う。柳沢にはアリバイがないため、警察は彼への疑いを解かない。