チ。 -地球の運動について-

チ。 -地球の運動について-

第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞ほか、数々の賞を席巻。若き天才作家魚豊(うおと)が世に放つ、地動説を証明することに自らの信念と命を懸けた者たちの物語。舞台は15世紀のP王国。教会が人々の心や科学までも支配している時代で、教会の教えのなかで最も大切なひとつが、地球が宇宙の中心でその周りを惑星が動いているとする『天動説』だった。『天動説』がこの世の真理だとされ、その教えに背く者は『異端者』というレッテルを張られ、激しく弾圧された。この時代を生きているのが、飛び級で大学への進学を認められた神童・ラファウ。彼は周囲の期待に応え、当時最も重要とされていた神学を専攻すると宣言。が、以前から熱心に打ち込んでいる天文への情熱は捨てられずにいた。ある日、彼はフベルトという謎めいた学者と出会う。異端思想に基づく禁忌に触れたため拷問を受け、投獄されていたというフベルト。彼が研究していたのは、宇宙に関する衝撃的な『ある仮説』だった--。
to show more information

Sorting

チ。 -地球の運動について- 第21話

チ。 -地球の運動について- 第21話

21話 時代は変わる/シュミットらは組織の本拠地で仲間らと無事に合流を果たし、活版印刷により『地球の運動について』の本はついに完成するが、ある人物の行動によって計画は瓦解。ノヴァクにアジトの場所を知られてしまう。徹底抗戦か、退却か、。選択を迫られる中、ドゥラカがある提案をする。
チ。 -地球の運動について- 第22話

チ。 -地球の運動について- 第22話

22話 君らは歴史の登場人物じゃない/「異端解放戦線」とノヴァク率いる騎士団の衝突。ノヴァクの猛追にシュミットは最後の力を振り絞る。命からがら逃げ延びたドゥラカが訪ねたのは司教のアントニだった。利に聡いアントニにある取り引きを持ち掛けるドゥラカ。アントニが傾きかけた時ノヴァクが踏み込んでくる。
チ。 -地球の運動について- 第23話

チ。 -地球の運動について- 第23話

23話 同じ時代を作った仲間/これまでのノヴァクを否定するアントニの言葉により妄執に囚われたノヴァクは、反旗を翻し教会に火をつけ全てを葬ろうとするがドゥラカの反撃に遭う。ノヴァクの安否が不明なまま教会は火の海に包まれていく。一方、瀕死の重傷を負いながらも逃げてきたドゥラカだったが----。
チ。 -地球の運動について- 第24話

チ。 -地球の運動について- 第24話

24話 タウマゼインを/1468年ポーランド王国都市部----。アルベルトはパン屋で働きつつ天文への夢を捨て切れずにいた。ある日、教会で謎めいた司祭から告解を促され、子供時代のことを語り出す。天文が好きなアルベルトのために父親は家庭教師を手配するが、その人物はラファウそのものだった。
チ。 -地球の運動について- 第25話(最終話)

チ。 -地球の運動について- 第25話(最終話)

25話 『?』/サロンから帰宅したアルベルトが目にしたものは信じがたい光景だった。少年期の苛酷な出来事に悩む彼に対し司祭は優しく教え諭す。矛盾を抱えたまま生きていいのだと。迷いの晴れたアルベルト。彼が感じたタウマゼインが世界を動かすことになる。物語は全てこの瞬間のために。