フェルマーの料理 第05話

第1話 黒い男／数学オリンピックで挫折し、数学者の道を諦めた北田岳は、学食のアルバイトでまかないとして作ったナポリタンをきっかけに、若き天才シェフ・朝倉海と出会う。そんな岳に、あるピンチが訪れる。

第2話 真理の扉／“数学的思考”に基づいたナポリタンで窮地を脱した岳。彼は海のレストラン“K”に招かれ、シェフ・赤松蘭菜が作った肉料理に隠された美味しさの真理を“数学的思考”で暴き出す。

第3話 料理を以って、神に挑む／思いがけず、数学オリンピックでライバルのひとりだった武蔵神楽と再会した岳。数学の道を断念した岳に冷ややかな視線を浴びせる彼女に、岳は“数学的思考”で作った料理を振る舞うことに……。

第4話 以前以後／学園を首席で卒業した岳は上京し“K”の見習いシェフとして海との同居生活を開始する。海は岳に“K”のまかないを任せ、1週間でスタッフ全員を満足させる料理を提供するという課題を与える。

第5話 ノスタルジーと料理／岳のまかない料理は“K”のスタッフ全員に認められるものではなかった。正解を見失い失敗を繰り返すなかで岳は、同じく苦境に置かれた高校時代の友人・魚見亜由、そして故郷の味と再会する。

第6話 重なる事象／“世界標準の肉じゃが”で“K”に迎え入れられた岳。目まぐるしい日々のなかで焦燥感を募らせる岳に、数学者の道を断念するきっかけとなった天才・広瀬一太郎との再会の機会が訪れる。

第7話 夢／因縁の数学の天才・広瀬が招かれる授賞式で、初めてプロとして料理を作ることになった岳は、提供料理の担当を決めるコンペで、前菜、スープ、肉料理、全パートへのエントリーを宣言する。

第8話 熱きコンペティション／“K”のスタッフによる料理コンペが始まった。新鋭の料理人たちがそれぞれ自慢の逸品を提出するなか、前菜、スープ、肉料理の3品目すべてにエントリーした岳が生み出したのは……？