追風者 ～金融界の夜明けへ～ 第37話／字幕

字幕／第1話／1930年の上海。農村出身の貧しい青年・魏若来（ウェイ・ルオライ）は、借りている住まいの大家・周（ジョウ）に頼まれて証券取引所での株の売買に付き添う。しかし中央銀行に顧問として赴任してきた沈図南（シェン・トゥーナン）の策略により、周の買った株は大暴落してしまう。

字幕／第2話／中央銀行の採用試験を受けた魏若来は、沈図南が仕組んだアクシデントにも負けず筆記試験に合格する。面接でも持ち前の記憶力と洞察力を発揮するが、出身地や兄の事情から共産党とのつながりを疑われ不合格になる。落胆する魏若来だったが、借家人仲間の老人から助言を受け、沈図南の意図を探るべく再び証券取引所へと向かう。

字幕／第3話／沈図南に能力を評価された魏若来は助手として採用され、中央銀行への出入りを許可される。しかし沈図南は魏若来を完全には信頼しておらず、秘書の黄従ユン（ホアン・ツォンユン）に魏若来の来歴や政治的態度を調べるよう指示する。一方、通商（トンシャン）銀行頭取の張鳴泉（ジャン・ミンチュエン）と上海商業界の実力者・虞世清（ユー・シーチン）は…。

字幕／第4話／共産党員の李晟達（リー・シェンダー）は、軍法処捜査隊の隊長・林樵松（リン・チャオソン）の拷問に屈し、同志である“孤星（グーシン）”の情報を漏らしてしまう。“孤星”は仲間の保釈に必要な金塊の運搬を担っており、沈近真は彼と接触しようとしていた。一方、中央銀行では新人研修が始まるが、黄従ユンは魏若来が研修に参加できないよう…。

字幕／第5話／“孤星”という名で活動していた兄・魏若川（ウェイ・ルオチュアン）の遺志に従い、魏若来は託された暗号を新聞に掲載する。沈近真は“孤星”が見つからず焦りを募らせるが、共産党地下組織の上海連絡所の責任者・徐諾（シュー・ヌオ）にたしなめられる。一方、中央銀行に併呑された通商銀行の張鳴泉は財産の持ち逃げを試み、魏若来は命懸けでそれを阻止する。

字幕／第6話／沈近真は魏若来と中央銀行で接触するが、捜査隊に気づき偶然を装う。林樵松はたびたび捜査の現場に現れる沈近真に疑念を抱く。共産党を裏切り捜査隊の手先となった李晟達は魏若来の部屋に忍び込み、魏若来の兄である“孤星”について探りを入れる。李晟達は“孤星”の友人だと名乗るが、魏若来はその様子に違和感を覚え…。

字幕／第7話／新人の配属先を決める試験で魏若来が最下位となり、その結果に疑問を感じた沈図南は実技試験を行うことに。魏若来は新人の中で唯一黄従ユンに勝利し、引き続き助手を務めたいと沈図南に伝える。その夜、李晟達が再び接触してくる。李晟達は魏若来から金塊の情報を得るが、林樵松にはそれを伝えず金塊を持ち逃げしようと企んでいた。

字幕／第8話／魏若来は兄の同志を名乗る人物の指示に従い、李晟達に金庫の鍵と印鑑を渡す。李晟達の持ち逃げに勘づいた林樵松は魏若来を調査するが、魏若来は事前に巧妙な手口で“通報”と“自首”をしており、共産党との内通を否定する。一方、関税保管権を奪還すべく外資銀行との闘いを決意した沈図南は、家族に危険が及ぶことを懸念していた。

字幕／第9話／関税保管権の回復を図る計画が発表され、張鳴泉や虞世清はそれを阻止しようと動きだす。沈図南の妻・蘇辞書（スー・ツーシュー）は虞世清の妻から映画への出演を打診され困惑する。不穏な情勢の中、沈図南を守るには銃が必要だと考えた魏若来は、泥酔していた張鳴泉から銃と懐中時計を奪う。その後、魏若来が懐中時計を捨てる様子を見ていた者がおり…。

字幕／第10話／強盗被害に遭った張鳴泉は、軍法処の処長・康少捷（カン・シャオジエ）経由で、林樵松に事件を調査させる。虞世清らは沈図南の暗殺を謀り、発起人である彼の不在を理由に関税保管権回復案の可決を阻止しようとする。しかし魏若来が沈図南の代理で演説し、沈図南も傷を負いながらも会場に到着。いよいよ投票が行われ、その結果は…。