追風者 ~金融界の夜明けへ~
1930年代の上海、会計学校に通っていたウェイ・ルオライは、共産党の本拠地である江西省出身という理由で卒業証書がなかなか授与されず、様々なアルバイトをしながら生計を立てていた。上海に残る最後のチャンスである国民党の中央銀行の採用試験で能力や判断力を高く評価されるが、またしても江西省出身という理由で採用が見送りに。しかしウェイ・ルオライは中央銀行の上級顧問であるシェン・トゥーナンの目に留まることに成功、彼の助手となる。そこでウェイ・ルオライは金融業界の腐敗と闇を目の当たりにする。迷いと苦悩の中、シェン・トゥーナンの妹であり共産党員であるシェン・ジンジェンと出会い、ウェイ・ルオライは自らの信念と行動を見つめ直す決断を迫られていく…。