東京貧困女子。-貧困なんて他人事だと…
シングルマザーの雁矢摩子(趣里)は、離婚を機に経済誌の契約編集者に復職し、“女性の貧困”をテーマにした連載を担当。だが、紹介されたフリーライター崎田祐二(三浦貴大)の取材態度にいらだち、衝突してしまう。そんな中、国立大学医学部に通うため風俗で働く広田優花(田辺桃子)へのインタビュー記事が炎上。摩子は祐二の反対を押し切り謝罪と記事の削除を優花に申し出るが、本人からの思わぬ言葉に自身の浅はかさと偏見を痛感する。そしてライターとしての祐二の覚悟を感じた摩子は、肉親の介護、親からの性的虐待、パワハラ・モラハラ被害、再雇用の実情、戸籍と就学の問題など、生きることに困難を抱える当事者への取材を重ねていく。それは同時に、不安定雇用のもと子育てに奮闘する摩子自身も、“貧困”が他人事ではないという自覚につながり……。