灼灼風流~宮中に咲く愛の華~
江南一の富豪である慕家の七女、慕灼華(ぼしゃくか)。官職を目指して長年勉学に励んできたが、慕家の当主である父親によって決められた婚儀を目前に控えていた。父親が18人目の側室を迎え入れる日を狙い、侍女の郭巨力(かくきょりき)と共に家を抜け出した慕灼華は、科挙を受けるため都の定京へと向かう。定京に到着した慕灼華は、医術の才を活かし、生活費を稼ぎながら科挙の受験に備えることにする。そんな中、彼女が偶然出会ったのは、南宸定王の劉衍(りゅうえん)。かつて3万人の軍を率いて国のために戦い、女子の科挙受験を実現させたその人であった。劉衍が毒に苦しみ意識が朦朧としている場に遭遇した慕灼華は、善意から彼を治療するも、逆に素性を疑われてしまい…。










