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トッカイ ~不良債権特別回収部~
1996年、あおば銀行の四ツ橋支店融資部の柴崎朗(伊藤英明)は、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)の不良債権回収を目的とした国策会社「住宅金融債権管理機構(住管機構)」への出向を命じられる。そこには、柴崎と同様に銀行からの出向組のほか、経営破綻した住専の元社員たちが集められていた。
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トッカイ ~不良債権特別回収部~ 第01話
第一話/1996年、あおば銀行の柴崎朗(伊藤英明)は、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)の不良債権回収を目的とした国策会社「住宅金融債権管理機構(住管機構)」への出向を命じられる。バブル経済が崩壊し、住専が抱える不良債権処理のため、政府は6850億円もの税金を投入し、国民の怒りはピークに。その発端は11年前……政府が企てた金融政策で…。
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トッカイ ~不良債権特別回収部~ 第02話
第二話/敬愛していた古賀幸秀(緒形直人)の死。狂乱のバブルとその崩壊は、大切な人の命も奪っていったことに憤りを覚える柴崎。バブル経済のツケは一体誰が背負うのか?1994年以降、銀行は融資より不良債権回収が命題となり、住専各社は破綻に追い込まれ、「金融マン」としてのプライドも人生も奪われていき……。
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トッカイ ~不良債権特別回収部~ 第03話
第三話/「国民の税金を守り、不良債権を1円残らず回収する」--住管機構社長の東坊平蔵(橋爪功)の言葉と何もない雑然としたオフィスに困惑する柴崎たち。銀行マンのプライドがある塚野智彦(萩原聖人)は破綻した住専から来た葉山らを軽蔑し……。課せられた回収額は6兆7800億円。
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トッカイ ~不良債権特別回収部~ 第04話
第四話/「金に狂わせられた日本をまともな社会に戻す、これは戦争なんや」-東坊の言葉を胸に、柴崎ら特命班は悪質債務者たちの資料を徹底的に洗い直し、隠し資産を暴くという地道な作業に取り掛かることに。そして、ある不動産会社の担保物件に行き着いたが、それは通称“ヤクザマンション”とも呼ばれる、いわく付きのビル。
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トッカイ ~不良債権特別回収部~ 第05話
第五話/人の財産を引き剥がす仕事とも言える回収の厳しさに直面しながらも、前向きに取り組む特命班の面々。そんな中、岩永が中央住宅金融(住専)にいた頃の融資に関して詐欺の疑いで警察の聴取を受けることに。ある不動産会社の担保物件の売却で、中抜きに加担していたと連行された岩永は……。岩永がいた住専の母体行は塚野が勤めていた大手銀行。
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トッカイ ~不良債権特別回収部~ 第06話
第六話/ついに保釈された悪質債務者の金丸岳雄。2,300億円以上の住専からの融資を全て焦げ付かせた裏では、1,000億円近い隠し資産を持っているはずだ--金丸は天才的な商売センスで時代の波に乗って成り上がり、億単位の現金で関西にある新町の不動産を片っ端から買い占めた欲深い男。
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トッカイ ~不良債権特別回収部~ 第07話
第七話/極秘に進めていたはずの強制執行の当日早朝に、金丸は豪邸の池に沈めていた隠し資産を移動させていた。「銀行や住専から押し付けられて、もらったも同然の金だ」と豪語する金丸に、忸怩たる思いの柴崎ら特命班。葉山は金丸興産に身一つで乗り込み、柴崎と塚野らは「膨大な現金を足がつきにくい“あるもの”に換えているのではないか」と、執念で金丸を追い詰めていく。
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トッカイ ~不良債権特別回収部~ 第08話
第八話/山一證券の自主廃業に続き、塚野の出向元の産業振興銀行が経営破綻。バブルで財を成したリゾート開発会社への融資の焦げ付きだけでも1,000億円を超え、さらには不良債権隠しも露呈する事態に、“大手銀行マン”のプライドで生きてきた塚野は……。
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トッカイ ~不良債権特別回収部~ 第09話
第九話/住管機構設立から2年。柴崎はあおば銀行を退職し、闘い続けることを決意した。目標額の6兆7800億円の6分の1足らずの回収状況に、特命班は東坊社長の厳しい追及を受ける。「回収できないということは、金を返さない債務者と同じドロボー」という言葉に落ち込む葉山は、関西でも5本の指に入る悪質債務者からの回収に焦りを覚え……。
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トッカイ ~不良債権特別回収部~ 第10話
第十話/あおば銀行に対する訴訟は一転して和解という結末に。その裏には目の前の訴訟よりも「国が失いかけている大事な力を取り戻す」という重要な未来を見据えた東坊の更なる狙いがあった。そんな中、柴崎ら特命班は京都の怪商・仁科が海外に不正送金をしている証拠を必死に洗い出し、会社の“あるカラクリ”に気付く。